妊娠中に血圧が上がる・・・高血圧が心配・・・

高齢出産 高血圧症 

 

年齢の高い妊娠で注意が必要なものに、血圧や血糖値があります。
健康な人が妊娠した場合でも、血圧や血糖値は高くなりがちですが、年齢が高いと危険度が上がります。
血圧、血糖値はコントロールしなくてはなりません。
妊娠中になりやすい合併症として、妊娠高血圧症候群(PIH)と、妊娠糖尿病(GDM)があります。

 

妊娠高血圧症候群(PIH) ・妊娠糖尿病(GDM)

 

高齢出産 高血圧 妊娠糖尿病 

 

妊娠高血圧症候群(PIH)とは?

妊娠20週以降から分娩12週の期間に高血圧(140/90mmHg)になっている場合と、高血圧でありつつ尿にタンパクが見られる場合(1日300mg以上)の、診断名です。
タンパク尿のある診断名は、妊娠高血圧腎症と言うときもあります。
タンパクが出てるだけではPIHとは言いませんが、そのときも血圧は上がりやすい傾向にはあります。
これを放置すると見られる可能性のあるものは、

・早産、常位胎盤早期剥離
・母体の血管が障害されるため、痙攣(子癇)、視覚の障害、脳出血
・母体の臓器が障害され、肝臓や腎臓の障害、心不全
・胎児の発育の障害、胎盤の機能不全、胎内死亡で、母子ともに危険

 

PIHになってしまったら、軽度だとしても入院をするべきでしょう。
そこまでは血圧が高い場合ではなくとも、普通の妊婦さんより高い場合も、入院をすすめられることがあります。
重症ならば、降圧剤の使用もありますが、血圧の下げすぎにも注意が必要。
下がりすぎると、胎盤循環不全になりかねませんから(赤ちゃんの発育に影響が出る)、医師の指示に従ってください。
また、ストレスを感じると血圧は上がるものです。仕事のある人はストレスを感じやすいと言われます。
休職時期を早めることも念頭に入れておいてください。

 

妊娠糖尿病(耐糖能異常、GDM)とは?

妊娠中に血糖値が高い数値になるもので、食事療法などで血糖コントロールが必要となります。
食前血糖値100mg/dl以下、食後2時間血糖値120mg/dlを目標値とし、コントロール不良になったら、インスリン療法をすることも。
妊娠したと分かったときの検査で糖尿のあると分かった人も、もともと糖尿を持っていた人も、対処は同じです。
これを放置してしまうと、

・流早産、妊娠高血圧症候群、羊水過多症、巨大児になり難産になる
・32週以降、子宮内胎児死亡の危険性
・新生児の低血糖や呼吸機能に問題
などが起こり得るので、母子ともに危険です。

 

GDMの酷い状態だとインスリン療法になりますが、これは、自分で毎日インスリンを注射します。
この方法により、血糖コントロールをしますが、血糖値の下がりすぎにも注意です。
低血糖になると、空腹時、意識がもうろうとすることがありますから、そのときは糖を補って対処してください。

 

 

 

カロリーコントロールは適正に

 

高齢出産 高血圧 カロリー

 

PIH、GDMともに必要なのが、摂取カロリーのコントロール。
妊娠中の体重増加を適正にすることも大事ですし、バランス良い食生活や塩分を控えることも重要。
ですが、塩分不足でも病状が悪化する場合があります。
妊娠中の塩分量は、1日7g程度、と言われるのが一般的ですから、この値くらいは塩分も摂取しつつ、全体のカロリーのバランスの取れた食事をしてください。

 

合併症は何故起こる?

 

高齢出産 高血圧 合併症の原因

 

妊娠中の体は、胎盤にも血液を送らなくてはなりません。
母体は、血圧を上げてでも、スムーズに胎盤まで血液を運ぼうとします。妊娠中は血液量は増えますが、血液のろ過をする腎臓の働きも多くなり負担となります。これにより、妊娠高血圧症候群や妊娠高血圧腎症が、起こりやすいのです。
また、母体にはエネルギーを溜め込むという働きもあり、このときインスリンがうまく働かないと血糖が組織中に取り込まれにくくなってしまうので、高血糖になってしまう、ということが起こり、妊娠糖尿病になるのです。
これらは一時的なものであり、産後は自然に改善へと向かいますが、管理は慎重にしていかないといけません。
これらを発症すると、妊娠が終わった後に、高血圧や糖尿病になりやすい体になる、と言われています。特に高齢での出産は、その傾向も高くありますから、産後の検査も定期的に行うべきでしょう。